2008年12月03日

道徳感情の回復への道

近年の公徳心の欠如の有り様を、如何にすれば改善できるのだろうか。
この命題の答えを探すことは容易ではない。

12月3日の「生活歳時記・今日の言葉」にダーゥインの論評があった。
ダーゥインは1809年〜1882年の人で、イギリスの植物学者である。
ご存じの「種の起源」の著作者で、道徳感情についての考察を述べて
いる。
 この辺りまで遡り考察を重ねないと解決しそうにない。

ダーゥインの論説の要旨は次の通り。
 「人間の由来」より
  道徳的資質の発達は、さらにいっそう興味ある問題である。
  その資質の基礎は、家族のきずなを含んだ社会的本能の中にある。

  これら社会本能は高度に複雑なもので、人間より下等な動物の場合
  には、ある一定の行動への特別な傾向をあらわす。

  重要な要素は、愛および同情という独自の感情である。
  
  社会的本能を具えている動物は、互いに仲間になることを喜び、互いに
  危険を知らせ合い、色々な手段で互いに守り合い、助け合う。

  これらの本能は、その種の全個体に及ぼされるものではなく、同じ共同
  体に属する個体にだけ向けられる。

  それらは種にとって非常に役立つものであるから、自然選択によって獲
  得されたものであることはほとんどまちがいない。

  道義的存在とは、自分の過去の行為や、その動機のついて反省するも
  ののことで、人間はまさにその名で呼ばれてよい存在である。

  道徳的感情というものは、

  まず第一には、社会的本能は長く持続されつねに存在する物である本能
  の本性に従い生じたものである。

  第二には、人間は仲間の称讃や非難を認知するものであることにより、
  道徳的感情を生じさせる。

  第三には、人間の心理能力は過去の印象を極めて生き生きと保持する
  ように、非常に活発であることから道徳的感情も生じる。
 
  これらの三つの点で、人間は、他の動物と異なる存在であるといえる。

  <基本に立ち戻り、家族という共同体の再建が焦眉の急であろう>I.M.
posted by オッタン at 12:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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